台湾から帰って来て、まだ頭がフラフラする。
移動が機内泊でオールになって、家に帰ったらすぐ寝るべきであったのに、調子に乗って色々と用事を片付けるべく忙しくしてしまったからであろう。
頭にモヤがかかってどんより身体がだるいこの感じは、昔のハードな勤め人時代を思い出す。あの頃はいつもこんなコンディションだった。
今や、エネルギーに満ちている自分じゃないと満足できない。
さて、質問。
@Fist_of_Phoenix 車はタイヤが4つついていれば充分というのを詳しく聞かせてください。
ちょうど今、車の購入を考えています。
— FootRed (@footballred11) 2017年3月20日
これは僕が先日、「車なんてタイヤが4つついてれば十分だ」とツイートしたことに対する質問だ。
答えていこう。
勤め人が不自由に陥る3つの要因
日本の社会が、日本の企業体が、勤め人の魂を檻に閉じ込め不自由に縛り付ける為にハメる罠が、
1.新築の家
2.新車
3.結婚
この3つである。
勤め人としてそこそこ熟練し、業務を上手く回せるようになって来ると、上司にそれとなく勧められるのがこれらだ。
「お前もそろそろ家を買ったらいいんじゃないのか?」
とか、
「土日何してるんだ?車でも買ってたまには外出ろよ」
とか、
「結婚して身を固めろ、家族はいいものだぞ」
とか。
⇒起きて半畳、寝て一畳【住(家)にどれくらいお金をかけるか】
三つが揃うと、人生逆転の可能性はほぼ無い。
安定志向で飼い犬人生を忠実にこなす生き方しか知らない上司の場合、普通に好意で言うケースがほとんどだと思う。(そして多くの場合、みんながそうしているから、と言う理由なのだが。。)
だが、上司の中には悪い奴がいて、上の3つの罠どれかに部下をハメ込めば、生活費が高騰して、身動きが取れなくなる事を知っていて、魂を縛ることを目的に新築の家、新車、結婚を勧めてくるのである。
具体的に言うと、転職しづらくなる。
勤め人を卒業して豪商にチャレンジしづらくなる。
浪人生活の無収入期間や、自営業で不安定さを激しく恐怖するようにしたい。その効果を狙って、罠にハメようとするのである。
「支払いはこれくらいだし、まあいいかな」
と言ってローンを組む。毎月の安定的な支払いが、じわじわ効いてくる。
ちなみに、新築の家、新車、結婚の三つが揃うと、もうそこで人生の方向性が決まってしまう。あたかも20台を遊んで過ごした男の事情と同じで、人生逆転の可能性はほぼ無い。
⇒【お金持ちの行列の最後尾で見た光景】学校教育では貧乏の行列にならばされる。
⇒【就職・転職の基準】資本主義で勝つための職業選びを解説する
安定した金の支出は、人生を不自由なものにする
檻に閉じ込められた勤め人は、本を読んだり、旅に出たり、勉強のためにセミナーに行ったり、そういう好奇心みたいなものがすっかりなくなってしまうのだ。
会社の人事の話ばかりするようなおじさんになる。
独立心のカケラも無い根っからの勤め人の完成だ。
金の貧しさよりもむしろ、心の貧しさが決定的になるのが問題だと思う。
収入を分散させると心の余裕と言う点で、じわじわ効いてくる。
なるべく『安定した支出』は避けねばならない。
安定した時間の支出、安定した金の支出、これらが人生を非常に不自由なものにしてしまうのである。
つづく。震えて待て。
⇒【新築の家を買うと窮乏する】住宅ローン地獄を我慢して働く勤め人
⇒今1000万円を貰うか、10年に分けて毎年100万円ずつ貰うか。
⇒時間しか売るものがない勤め人が、「時間を買え」だなんて、論理が破綻している。
次回:後編【中古車の選び方・購入の基準】車はタイヤが4つついていれば充分というのを詳しく聞かせてください。
参考