今回は
「複数の女性にアプローチしたら全滅だったのに、他のところでモテ度が上がった。これは何?」
って質問。
恋愛工学で有名な"モテスパイラル"とは何かも絡めて回答しようと思う。
グッピー理論もそうだし、モテる奴がさらにモテるのは事実。
振る舞いや態度から女の子が何かを察知するのであろう。
だけど、"宇宙的ネットワーク"のおかげで「モテる奴がモテる」なんてことはない。
ありゃネタとして言ってんだ。
今回の質問に対する回答は、単に確率論で、統計的な帰結で説明であるだろう。
アタックする女の母数を増やせば、当然ゲットの回数も増えていく。
⇒【恋愛工学の用語 一覧】
質問「複数の女性にアプローチしたら全滅だったのに、他のところでモテ度が上がった。これは何?」
さて、読者の方からのご質問。
サウザーさんの渋谷エピソードを聞き伺いたくなったのですが、過去ストナンではないけど複数の女性にアプローチしたら、それが全滅したのにモテ度が上がって予想外の女性から声を掛けられ美味しい思いをしたことが何度かありました。こうしたモテスパイラルの変則現象は一般的なものなのでしょうか? https://t.co/rfQ9iMnf5t
— ミルトン@オナ禁42日目 (@MiltonYoshiyuki) 2017年3月13日
まずは、僕のモテスパイラル理論についてのスタンスを示しておきたい。
最近はモテスパイラルというと、不可思議な宇宙のネットワークが働いて何だか分からないけどモテがモテを呼ぶ現象、と言うような文脈で捉える人が増えているように思うが、これは実に良くない。
有史以降も、人間は不合理に物を考える時代が長かった。宗教だとか王様の権力だとか、神だ魔法だ呪術だ、得体の知れない力の存在を信じて生きてきた時間がとても長い。
ゆえに、今でも人間は不合理な物に惹かれる傾向が強く残っている。
しかしこれは非常に蒙昧な事である。ありもしない物をあると言って騒いでいる輩は、たいてい知能が低かったり心が弱かったりする。
水素水だとか酵素パワーを信じている人々の顔ぶれや、それを売っている人の顔ぶれを見ると良い。その怯懦なること馬の如く、魯鈍なること鹿の如し、である。
観念主義や形式主義は多くの人に取って魅力的で、合理主義はドライで冷たい選択を人に強いるものだ。しかし、長期的には必ず合理主義が勝つのも歴史の証明するところである。
合理主義は簡単なことで、神なんかおらん、魔法なんか無い、と誓うだけのことだ。
モテスパイラルの元ネタは「グッピー理論」
モテスパイラル。
ネタとして「宇宙ネットワークが云々」と言っているのは良い。ゆるやかな合理主義という事で、成熟した態度であるかと思う。
だが、本気でモテに宇宙ネットワークが存在するのが前提と考えているとしたら、これはまことに不合理な事で、PUAメソッド、恋愛工学など、合理主義から生じた体系は全くワークしないことになる。
モテスパイラル理論は、もともとはグッピーの実験によるものだ。
一つの水槽を三つの区画に仕切って、
左:尾の長いイケメングッピー 中:メス 右:フツメングッピーとメス
として、右サイトにいるフツメンとメスのグッピーがセックスしまくっている様子を、中サイトに居るメスがずっと見ている状態にし、
水槽を仕切っていたプラスチック板をはずして、ひとつなぎの水槽にしたら、
中サイトに居たフリーメスが、イケメングッピーは無視して、さっきまで他のメスとセックスしまくっていたフツメングッピーにつがおうとする、
そう言う実験であったはずだ。
モテスパイラル理論の中に、宇宙のネットワークなんて本来どこにも存在しない。
言葉や概念は正しく認識し、正確に運用しなければならないと僕は思う。もちろん、宇宙を信じたい人には、ネタの範囲であれば、話を合わせておけば良い。
だが、ひとり自分だけは、そう言う不合理な観念論とは距離を置かしむるべきである。
ところで、ご質問についての回答。
非モテは試行回数が少ないから非モテ
ただの確率論で、統計的な帰結であると思います。
ガンバってどしどし母数増やして行こうぜ!
非モテは母数が無いから非モテなんですよ。
鹿は鹿。
馬は馬。
鹿を見せられてこれは馬でございます、と言うのは(みんながそう言ってるからとか)蒙昧なので、警戒しなければなりませんな。
女の子から肯定され慕われている事実は、何らか男の振る舞いに影響を与えるし、それを見抜ける女の遺伝子が選択されて残って来たと言う理屈については、まあ妥当かなと。
分析すれば男のどの振る舞いが変わるとかも特定できるとは思う。