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映画レビュー【沈黙~サイレンス~】辛くて孤独な、勤め人時代を彷彿とさせる映画であった。

愛読書である週刊金融日記は、たまに映画の紹介もある。

僕は映画の情報源に疎いのだが、藤沢所長(※恋愛工学研究所の長)は素晴らしい映画をブレイク前に紹介してくれる事が多くて、よく観に行くようしている。

今回は沈黙という映画を見たので、思ったことを書く。

一文で言うなら、僕の勤め人時代を彷彿とさせる、感慨深い映画であった。

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沈黙~サイレンス~

舞台は、江戸時代初期、1640年の禁教令が厳しく布かれた時代の九州である。

作中には紹介されないが、この映画の舞台の僅か数年前、1637年に島原の乱が起こっている。江戸期を通じて最大級の農民反乱だ。

頭目の天草四郎は当時14歳だったそうで、現代を生きるキモいオタ女の格好のズリネタになっているのだが、幕軍に対して凄まじい抵抗を見せた。

近年の研究では、島原の乱とキリスト教との関連は否定されている風潮であるが、江戸幕府はこの乱を境にキリスト教の弾圧をめちゃくちゃ厳しく行うようになったのは間違いない。

 

江戸幕府開祖の徳川家康も、三河の少城主のころ一向宗の反乱に見舞われて何度か死にかけている訳で、政治体制じたい、宗教一揆には一種のトラウマを抱えていたのだろう。

んで、映画の内容というのはひたすら拷問。
最初も拷問。
中盤も拷問。
クライマックスも拷問。

要するに拷問映画。

経験なキリスト教徒をひっつかまえて、基本は死ぬまで拷問する。
政治的に殺したらヤバイ奴の場合(殉教すると祈りの対象になるので)は、そいつの魂が壊れるまで精神的な拷問を施す。

僕もずっと、隠れキリシタンであった

万人にはウケない映画だろう。

ただ、僕はハマった。

弾圧されるキリスト教徒と、自分自身が重なるものがあった。

新卒で入ったパワハラ企業では常に、魂を売れ、良心を捨てろ、鬼になれ、と言う洗脳を罵詈雑言とともに施されたが、僕はひたすら沈黙を通していた。

恋愛工学であるとかPUAメソッドであるとか、女性と関係を築くための恋愛術のたぐいを習得している事もそうだ。
一般人の前でベラベラ喋らず、沈黙しておらねばならない。

非モテには非モテの共同幻想がある。

恋愛術の思想は一種の過激思想であって、彼ら非モテの幻想を木っ端微塵に砕いてしまうものだ。議論して良かったためしは無い。

 

なんのために働くのか【就職・転職の基準】負けるが勝ちを徹底する

勤め人には勤め人の信条がある

勤め人にも勤め人の幻想がある。勉強して、いい学校行って、いい会社に就職して、骨身を削って働き、昇進を目指す。資格の取得も良いと考える。

ところが、勤め人の仕事を頑張る路線は、結局は他人が決めたルールの枠内の話だ。頑張った成果物はルールを作った奴が持って行くように出来ている。自分は決して豊かにはなれない。

課長になって給料を月2万アップさせたいなら、不動産買って賃貸に出せばいい。月5万ほど収入が増える。仕事の量も責任もヒラのままなら増えない。勤め人なんかくだらない。

こう言う思想もやはり過激思想であって、勤め人に囲まれた僕は、沈黙を続けなければならない。

恋愛術、副業、禁欲もそう。思想を持たない人たちからしたら、目障りなのだ。

 

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勤め人卒業を志す者にとって、勇気が湧いてくる映画

現代は、暴力を以てして棄教を迫られる事は無い。恵まれた世の中だと思う。

映画の中では、ガンガンに棄教を迫られる人たちの姿がある。

果たして、自分は、自分の魂を守り通す事が出来るだろうか?

自分を投影する。

自分の信念を守り通すためなら、生命を投げ出しても惜しくはない。勇気が湧いてくる。

んで、映画の中ではバリバリ拷問が続いてる訳ですよ。

どれだけ苦しく理不尽な試練があっても、神は答えない。

沈黙できない人の弱さ、極限の沈黙の中での悟り。

数え上げればキリが無いほど、映画の中には「沈黙」が仕込まれていて、凄いタイトルだと思う。

言葉では言い表せない現象に対して、既視感を与えてくれる。人生で起こった事の解釈を一層豊かにしてくれる。
今後の人生で大きな糧になる。
そういう種類の映画。

繰り返しになるが、観ても面白くない人には何のことかサッパリだと思うので、おすすめはしない。

 

今、勤め人卒業を志しており、会社の中で隠れキリシタンをやっている精鋭の方には、間違いなく刺さる内容であろう。

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