僕の愛読している週刊金融日記・第260号において、藤沢所長は「金持ちになるには人力レバレッジとITレバレッジしかない」と喝破しておられた。
その詳細について、気になる方は週刊金融日記を買って読んでいただくとして、当ブログでもちょうど「金持ちになるには」的なテーマに切り込んでゆくタイミングだったので、「金持ちになるには人力レバレッジとITレバレッジしかない」と言う命題を枕に、僕の考えなどを綴って行きたい。
絶対に金持ちになれない仕事と言うのは、勤め人である。
⇒勤め人と資本家の違い【原価積み上げ方式とマーケットメイク方式】
自分の労働力以外の商品を持つこと
お金持ちになれない本質は、労働力と労働力の交換にある。
その世界にいるうちは、自分の労働力を売って、衣食住などの必要物と交換して、それを死ぬまで続けて終わり、だ。
労働力と労働力の交換の世界を脱出するには、自分の労働力以外の商品を持たなければならない。
その商品を産み出すビジネスモデルを考えるのには大枠でテンプレがある。
・知識(情報)集約型
・労働集約型
・資本集約型
知識集約型
知識集約型というのは出版がその元祖である。マスメディアと言うものだ。
この知識型ビジネスモデルはITと結びついて、従来は紙とインクで行なっていた知識情報の複製が、PCとネットだけで済むことになりコスト(すなわち必要な労働力)ほぼゼロになった。
今最もホットなビジネスモデルである事は間違いない。
広義の知識モデルで、変わったところを紹介すると、スポーツ選手。
金持ちスポーツ選手と貧乏スポーツ選手を分かつポイントは何か?と言うと、企業のCMキャラになるかならないか、である。広告も、複製の費用は極めて安価なので、強烈なレバレッジがかかる事になる。
情報集約型のモデルに組み込まれればお金持ちになれるし、そうでなければスポーツ選手も労働者と同じ掟の世界で生きる事になる。
拡大の手段は、単純に情報の受け手を増やす事。今や知識情報の複製にコストはかからない。労働力なしで無限に拡大してゆける。
労働集約型というのは、ズバリ労働者からピンハネするモデル。
領主と小作農もそうだし、産業革命後の綿織り物工場もそう。現代においても有効なビジネスモデルで、サービス残業を強要する飲食店やIT企業などがそれに該当する。
長いので今日はここまで!
⇒『不労所得』の魔力に心を狂わされてしまう人たち【労働力に見合ってない商品の危険】