勤め人卒業の第一歩は、まず、無闇な美人狙いから降りる事だ。
美人というやつは不思議なもので、身体の端から端のパーツまで隈なく美しいので、セックスするとかなり感動するのだけど、僕は勤め人卒業するほうが嬉しいと思いますので、
『働き者で、アラツーで、心の美しい、普通の美人』
で、手打ちとしている。
これは僕の偏見かもしれないが、突き抜けた美人はコストがかかり過ぎる。消費主義と見栄張りに鬼気迫る勢いで一生懸命なのだ。
とにかくお金はガンガン遣うし、あれ欲しいこれ欲しいがすんごい。あと家事とかぜんぜんやらない。
資本家の相棒として、よろしからず。
ナンパに打ち込んでいると、時として結構な美女とセックスする事がある。
美女は確かにセックスが気持ちいいので、しばらく関係を続けるのだが、誰一人例外なく浪費家だったし、テレビの洗脳をモロに受けていて、話が合わない事は多かった。
最悪なのは、僕が家でゲームを始めると、キレ出す事だった。僕のゲーム狂いに文句言ってくる女など、問答無用で即刻お払い箱である。
人には『逆鱗』というものがあるのだ。(ゲームのくせにw)
女どもはよく覚えておけ。
んでですよ、一方の心の美しい女というのは、いそいそと僕の部屋に来て家事をして、僕のゲームする時間を増やしてくますな。
これは素晴らしい事でございますな。
一緒にご飯食べて、セックスして寝て、朝もいそいそと家事をしてくれて、メシ作っていつの間にか帰っておりますな。
一日中ゲームしていてもメシは食うし夜は寝ますよな。それを一緒にやるだけですな。
いい女は男の時間を増やしてくれる。
悪い女は男から時間を奪ってゆく。
資産家の相棒として仲間にすべき女は明らかだ。
ただ、この手の女の中に何故か突き抜けた美女は居ない。良くて中の上。不思議な話である。
確かに男なら誰もが振り返る美人を横に歩かせたいものであるが、勤め人卒業するんなら、そこは半分諦めておこう。
こう考えると良い。
顔の醜いキモオタほどウルトラ美女に妥協なく拘っていて、これは男女を逆にしてもそう。アイドルのおっかけとか。
あの現象は要するに自分の顔がキモイから、美女(美男)の遺伝子で中和したいと願っている訳だ。
「俺はイケメンだ」
と思う事。みだりに超美女を願うのは、生き物として弱い奴らの軟弱な行動と断ずるのである。
イケメンは、自分のイケメン遺伝子加算で、多少ブスが相手でも美しい子が産まれると考えて、配偶者選びをしているはず。俺がまさにそうだぜ、ぐらい思っておく。
これが第一歩だと思う。