出世競争なんぞ、一目散に降りてしまえばいい。
出世を狙うと絶対に自分の余暇時間というのは生まれない。
余暇時間をなくして、「自分の商品」を作ることなど不可能。
自分の商品がない限り、勤め人でいくら稼ごうが、人生が楽になることはないだろう。
僕らは、上司や会社からの甘い言葉は無視して、自らの商品づくりに邁進しよう。
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目次
出世競争、それは労働力を限界まで吸い取られてしまう
「自分の労働力」から切り離された「商品」を持つ
これまでブログでしてきた話を振り返ろう。
資本主義の世界というのは「商品の集合」、つまりたくさんの商品が集まっている場である。
その中で勤め人は、自分の労働力しかお金に換えることが出来ない。
かみ砕いて言うと、巨大な資本主義というマーケットの中で「自分の労働力」しか売れる商品を持っていないのだ。
それに対して事業家は、自分の労働力を売らなくても何か「商品」を持っている。
そのため勤め人卒業には働くということろから切り離された、自分の労働力以外の「商品」を持つ必要がある。
そのためには、まず勤め人をやりながらスモールビジネスを持つ、小さいながらに商品を持つことだという話を前回した。
前回の家畜化できる条件についての補足
前回の記事では、数万種あるビジネスの中でも勤め人+αで出来るビジネスはたった数種類であるという話をした。
そのアナロジーとして話した動物の家畜化の条件について、
「成育が速い」
「飼育スペースをとらない」
「カロリーの転換が良い」
「気性が穏やかである」
などが挙げられる。
そして最後の話が笑えるが、「人間の前でセックスが出来るか」というのも家畜化できる動物に欠かせない要素なのだ。
出世を目指すと、少しの余暇時間も残せない
勤め人を卒業するためにはスモールビジネスを持つという話をしたが、出世競争に巻き込
まれると気力・体力そして時間、これらの資産を会社に吸い取られてしまう。
勤め人は副業のために一日2時間か3時間でも余暇時間を残せる仕事量をこなして帰るのが大事だが、その道を会社に塞がれてしまう人もいる。
それがいわゆる「ブラック労働」なのだが、経営者にとってブラック労働は魅力的なのだ。
そして資本家と労働者、経営者と勤め人、この両者はどこまで行っても利害が食い違う、「利益相反の関係にある」そういう宿命にあるということは覚えておきたい。
経営者は絶対に言わないことである。
労働時間が倍になっても、労働力再生産の経費はあまり変わらない
ブラック企業はなぜ儲かるのか
給料というものは勤め人の生活の維持費であるという話は何度もしている。
ご飯を食べて、寝て、身なりを整えて、また会社に来る、これが“労働力”でこれを回復させるための経費が給料であるという話だ。
しかし人間が8時間働いても、16時間働いても経費はあまり変わらないのだ。
16時間働いたから「給料を倍くれるか?」というと当然くれない。
労働者側も、倍の量のごはんを食べる必要もないし、倍の時間眠る必要もない。人間の体の維持・回復にはある程度のお金があれば済む。
だからブラック企業の経営者は労働者から利益を吸い取るため、最低限の経費で最大限働かせるのだ。
この不当に多く奪った勤め人の「労働力」がまるまるブラック企業の利益となるのだ。
「出世競争」という罠
経営者が「お前ら働け!」と怒鳴り散らして無理やり働かせるよりもクレバーなやり方が「出世競争」を煽るというやり方だ。
経営者は美辞麗句を並べ、色々なやり方で長時間労働を自発的にさせようと手練手管を弄する。
そして多くの勤め人はその“罠”に喜んで飛び込んでしまう。
出世を目指さないという選択肢をもつ
この罠にはまると、「スモールビジネスを持つ」や「勤め人+α」、その先の数えきれないほどの、突拍子もないようなビジネスモデルにアクセスするためのスタートラインにも立
てなくなる。
勤め人はブラック企業・ブラック労働に巻き込まれそうになったら逃げ出すか、それか交渉するかを真剣に考えないといけない。
最後にもう一度伝えると、資本主義のシステム上、勤め人は出世を目指さない方が得である。
しかし企業側の計算で「出世した方がカッコいい」という感情を刺激され、それに流されてしまう勤め人が多い。
再见。
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【次回】