給料というのは、労働力再生産費であるということは再三述べてきた。
であるから、ただ働いて給料だけをもらっていては、お金はたまらない。
生きていけはするが、豊かな暮らし、自由な時間は与えられないのだ。
大事なのは、給料にプラスαの収入減を持つことだ。
給料で生活費は賄えるから、+αで入っきたお金は貯金や自分の事業、つまり自由への道へ回すことができる。
今回は「大事なのは『給料+α』」って話をする。
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目次
この国の身分制度、正社員、派遣社員、パート、アルバイト
現代の日本も社会階層は区切られている
残酷な話だが、この日本という国には「同一賃金・同一労働」という考え方がない。
人間をその社会階層、身分で捉える社会慣習というのが、江戸時代から強固に続いている。
結論を急ぐと、この国の身分制度は上から、「正社員、派遣社員、パート、アルバイト」だ。
働き方によってこのようには社会階層が区切られている。
正社員と非正規の違い
同じ働きをしても、正社員と非正規では給料が全く異なるということだ。
僕は「労働力の値段」を「労働者が体を元気に回復させるための費用」だという話をいつもしている。
この観点から、正社員と非正規雇用とでなぜ給料に差がつくのかを考えてみた。
要するに“正社員“は、家族を丸ごと養っていけるだけの「家族全員の労働力、生きるための費用」を与えられている。
対して非正規の人は、基本的に自分一人の分しかもらえない。つまり「家族を持っていい」と雇用主、ご主人様から許しが出ていないのだ。
勤め人卒業するために、まず所帯を持たない
正社員で年次を積むと「家族を持っていいよ」というくらいの給料をもらえるようになる。
家族全員を食わせていく給料をもらえるからといって、本当にそうするとお金が回らなくなる。勤め人卒業のためには給料を、家族を養うためのお金として使わないことだ。
タネ銭を貯める方法「実家暮らし」
非正規の方はなんとか一人暮らしできるくらいのお金しかもらえないが、それでもお金が貯まりやすい方法は「実家暮らし」だ。家賃が浮いてだいぶ楽になる。
そして僕の商売でもある「ボロ物件を激安で修理して人に貸す」のも良い。
自分の住環境もぼろ物件を買ってきて自分で直せばほとんど家賃はかからないので、衣・食・住の「住む」という労働力の回復費を抑えることが出来る。
お医者さんの給料はが高い理由
高給取りの代表格、お医者さん
給料とは自分の体を回復させるための経費であるという話をずっとしてきた。
給料が高い仕事の代表格と言えば「お医者さん」だろう。
なぜ高いのか?を冷静になって考えよう。
よく言われる「価値を出したから」、「責任を果たしたから」は少し違う。
「医者の給料が高いのは、労働力を再生産するための経費が非常に高いから」である。
医者の「労働力再生産の経費」とは
医者の給料、つまり労働力再生産の経費には“子供を作る”という意味も含まれている。
家族をもって子供を作り、学力をつけさせて高度な教育を施す、医学部に通わせるというのはものすごいお金がかかる。
この「次の世代にも労働力を供給するために必要な経費」が医者の給料だ。
なので給料が高いからと言って多くのお金が残るわけではない。
「+α」の使い道
勤め人として生きていけば「一日8時間の週5日働く」ということで食うに困ることはない。
ただし給料はあくまで体の回復のための経費だから基本は残らないものだ。
8時間労働のその後の時間、「+α」が大事だ。この「+α」をタダで働かされてしまうのがブラック労働だ。そして「+α」を遊んで終わらせる人、これも這い上がれない。
第3の道は「+α」を自分のために働いてスモールビジネスや、アルバイトでもいい、きっちり自分の労働力を自分のビジネスに投資するなりして、お金に換えてタネ銭とする時間の使い方。
最後に第4の道は、ブラック労働と紙一重だが、「+α」の時間をさらに自分の仕事の熟練のために自ら率先して働く。こんな道もある。
再見。
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