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【noteを売る際の注意点】後編「"不労所得"の魔力に心を狂わされてしまう人たち」

前回:前編 『不労所得』の魔力に心を狂わされてしまう人たち【労働力に見合ってない商品の危険】 

note.muの話の前に、もう一つの例題を提示しなければなりませんでしたな。忘れてた。

日本刀という商品を例に出そう。

わが日本国には、日立金属という世界に誇る品質の工業鋼を作れる会社がある。
島根県の地名を取って、安来鋼(ヤスキハガネ)と呼ばれるのだが、これで作った刃物は、恐ろしい切れ味と、欠けない曲がらない、を両立するとんでもない刃物になる。

だが、工業品の安来鋼では、日本刀の製作は認められない。
日本刀の原料は古いたたら製法で作った『玉鋼(タマハガネ)』しか認められないのである。
無論、鋼材としての質なら安来鋼の方が優秀で、大量生産も容易だ。

玉鋼に込められらた人の手間暇はむやみに多く、価格は高いものにならざるをえない。

玉鋼から日本刀を打ちだす仕事も難しい。
何年も修行しないといけない。ここにも労働力の原価がかさむ。
見習いを食わせる生活費も、全部一人前の職人の給料に反映される。

関係者は刀打ちの職人だけではない。
研ぎの職人も熟練が必要だ。
日本刀は両刃の蛤刃(はまぐりば)で、料理包丁の片刃の直刃とは形状が違う。
つまり日本刀専門の研ぎ師が不可欠なのだ。
研ぎ職人も食わせないといけない。
他にも色々。鞘とか柄とか鍔とか。

幾多の職人の気が遠くなるような精魂を経て、日本刀は作られる。

価格は一振り200万円とも300万円とも言われる。

さて問題。

日本刀の使い途はなんでござんしょう?

 

いい仕事=『労働力:多 価格: 有用性:有』

答え。使い途無し。眺めて楽しむ。居合で巻藁切って楽しむ。人は斬っちゃダメだね。

労働力: 価格: 有用性:

日本刀からはこういう商品性が導き出される。

ゴルフ場のアクエリの例は、

労働力: 価格:やや高 有用性:

いい仕事したなあの例は、

労働力: 価格: 有用性:

だ。

価格が高くても、有用性が無い商品がある

労働力の多少、価格の高い安い、有用性有る無しで、商品特性は8象限に分類できるが、ここで兎にも角にも強調したかった事というのは、世の中には労働力がどれだけ込もっていても、価格がどれだけ高くても、有用性が無い商品がある、と言う事。

労働力と価格に加えて、有用性と言うもう一本の軸を紹介したかった。

アクエリと、いい仕事したなあの例は、有用性:有だった。
この前提で、労働力と価格に軸を取った。

そこに来て、note.muの話ですわ。
僕もたいへんお世話になっておりますなあ。

 

商品値段の決まり方【原価積み上げ方式とマーケットメイク方式】

note=『労働力: 価格: 有用性:

文章書いてね、売りに出しますよね。

ほんで売れるとしますやろ。濡れ手に粟でございますな。そらなんでか?

出版物は、労働力と価格が見合わない、『労働力: 価格: 有用性:』の性質を持った商品の典型だからですわ。
サロンの類いも似たようなものでおますな。

みんなやりたがりますわ。だって、働かんとお金欲しいですからな。

労働力と価格が対応しないっちゅうことは、本来、労働力と労働力の交換で成り立っとる経済の理(ことわり)を超えるっちゅう事なんです。働かなくてよい世界ですな。

仮に、作品がヒットして、ワーッと売れたとしますやろ。
ど阿呆な奴は、「noteちょろいなー!サロン儲かるなー!楽勝や!」言うて、粗製濫造を始めますわ。
本来ならね、そこで気を引き締めんとあかん訳です。

でもたいていの人は無理やねんね。
不労所得は、人を狂わせよるからですわ。

労働力: 価格: 有用性:無 の方向に傾いてゆく。
それでもしばらく売れるからね。

粗製濫造が進むといずれ、買うてくれたお客さんは「ぼったくられた!」って恨みに思いますわ。
売る側の人は、2chに晒されるなり何かしらの報いを受ける事になるんですが、まあ自業自得っちゅうやつですな。
シャアの言う若さゆえの過ちや。

不労所得は慎重に取り扱わなければならない

そない言う僕も白熱教室言いましてな、オーディオブック売ってますわ。
目標にした損益分岐点を越える数が売れて、そこからなお売れますと、たしかにええ収益になりますな。
たまにシャレにならん赤字も出ますな。

ただね、やっぱりインディーズ出版は、不労所得の類い言うことを忘れたらあかんのですわ。
あぶく銭。魔力がある。
すごく慎重に取り扱わんといかん。

具体的に言うと、これで生活しようと欲を出したらいかん言う事です。

粗製濫造の誘惑を断ち、真面目につくる。
サロンでしたら、良いサロンちゅうのは、オーナーの誠実さでしょうな。

サロンに有用性が有るのは絶対の当然として、詰まる所はオーナーの情熱すなわち『労働力:多』の観点で選ぶとええです。不労所得の魔力にやられてない頑張ってるオーナーですな。

昔の僕は、相場でしたけどな、「これで生活できるかも!」って思った瞬間から、不思議なことにオモロイぐらい勝たれへんごとなりましたからなー。
それと、そうやね、あと魔力言うたら、宝くじ当たった人ですな。
これも心狂わされてしまいますな。

まとめやけどね、勤め人卒業しよう思ったら、結局のところ不労所得は避けては通れん(改めてこの話はします!)。
しかしその扱いをミスると信用を失って一朝にして元の木阿弥になる。

思い出してほしいんは、1000万円の収入があったら、10年に分けて100万ずつ貰ったほうがええ言うた、あの話ですなー。

ガキの頃聴いた金の卵を産むガチョウの腹を割いた農夫の話も、あわせて思い出すとええでしょう。

をはり。

 

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