35歳で妊活中のタラレバ娘に贈る言葉。現実を直視できない女たち。

「東京タラレバ娘」は、何を隠そう1巻が発売された頃からの大ファンである。

「サウザーさんはタラレバ娘についてどう思いますか?」

先日、とある雑談の中で、そんな話を振られる事があった。

ふむ。面白い漫画ですよね!いやいや、そう言う事ではあるまい。タラレバ娘を斬ってくれと言う依頼であろう。

東京タラレバ娘の原作漫画についての言及はさて置くとして、この「タラレバ娘どう思いますか?」と話を振ってくださった方は、実は35歳にして絶賛妊活中なのだが、なかなか妊娠しない、と言うお悩みを抱えている。

「やっぱり女は若くないと」

みたいな話にはムカッとするのだそうだ。

もっと若い頃にセックスしていたら、もっと早く子作り開始していれば、と言うことか。しかし、その女性は僕から見ても仕事に生きてきた事に、特段の後悔は無さそうでもあった。

うーむ、非常なる機微事項なので、下手なことは言えないが、答えねばなるまい。

まずは、ご自身の年齢は忘れることである。今日という日が一番若い。

前だけ見るべし。タラレバたちは、そのタイトルが示す通り、後ろばかり見る。そして動けなくなる。

次に、漫然と神仏に祈りつつ子作りセックスを繰り返すのではなくて、颯爽と不妊の原因切り分けに動く事。そう言うお年頃である。

朝に旦那の精子を採取して顕微鏡で鑑定してもらい、夕べに自身の卵子がどういったコンディションであるか専門医に診てもらうのである。

必ずやどっちかに原因があるろう。意外にも男性性不妊もありうると言う。

精子に原因あらば、精子バンクの精子を買うか、旦那の親戚の男子に精子を分けてもらうのがいいだろう。

卵子に原因あらば、ご自身の親戚に妙齢の女子に白羽の矢を突き立て、卵子をドナー提供して貰えぬものかと相談するのが良いかもしれない。

秘技、試験管ベイビー法である。

あるいは、原因がわかって納得し、現実を受け入れて子どもは諦める。それも人生だ。

ま、専門のお医者様に相談するのが良いと思われますが。

それにしても合理的な行動と意思決定は、なんともドライで無味乾燥な事である。

我々が無意識に持っている宗教心や風流心を逆なでする。

縛ってスパンキングしながら荒々しくセックスすれば妊娠するとか、バリ島でバカンスしながらまろやかにセックスすれば妊娠するとか、そう言う事はたぶん関係無いだろう。そうであって欲しいが。

やるべき事をやるしかない。それ以外無駄だ。

タラレバ娘全般に言えることだが、彼女たちは不合理な思惑に右往左往させられて、何一つ有効な行動をしない。

20台前半の若かった頃は神も仏もなかったのに、肉体や美貌の傾きに不安を覚えてか、急に神仏や女性誌の思想にすがり始める。

パワースポットに行く。

神社に行く。

女友達と二人でイチゴ狩りに行く。

これは僕(人間界の姿)のfacebookで、ガチ実人物の、独身アラサー女たちが行なっているアクションそのままである。実話だ。

顔も身体もそして精神までも、20台中盤までの溌溂さと強さは無い。

そうはなりたくないものである。

 

【恋愛エッセイ】

 


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