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【情けない男の話 その2】怖気にやられて、何もできなくなる人の"自己正当化"

情けない男は無為に日々を過ごす。

親族たちは「裁判はまだか」と騒いでいるが、手続きのやり方が全くわからず、そもそも裁判なるものが一体何なのかすら知らない。

が、今更知らないとは言えぬ。

情けない男は考えるのを止めた。

その間、加害者は毎日陳情に来たのだそうだ。

若い運転者、その奥さんは、乳飲み子を連れて玄関先で、

「この度は申し訳ありませんでした!」

と、夫婦で揃って号泣する。

近隣住民に聴こえるようにわざと絶叫するのである。噂を立てるのが狙いなのだ。

前回:【情けない男の話】家族が事故に遭った。さて、裁判はどうする。 

 

人が好い。いや、人が好いと思われたい。

どうやら、『顔役』が作戦立案のブレーンになっていたらしい。

情けない男は、自分の母親が殺された怒りが徐々に薄れ、むしろこの若夫婦に憐憫の情をさえ感じた。

心の弱い人は、常にその場の感情に流されるのである。

ハエでも追うように陳情に来た夫婦を追い返し、帰らないなら警察を呼ぶでもして、粛々と裁判の手続きを進めれば良いのだろうが、それが出来ない。

ヘラヘラと情けない作り笑いでその夫婦の「話し合い」に毎度応じてやる。

夫婦は具体的な和解条件を提示するではなく、単に泣き落としである。これが毎日というから凄い。

情けない男は、人が好い。
いや、人が好いと思われたい。

知恵も勇気も無い男は、人からどう思われるか?以外に人間を計る尺度を持たないからである。
甘えた考えで生きて来た。

 

【暗算と筆算】困難に立ち向かえる人間は、書いてものを思考する

逆ギレする情けない男

近所の噂も耳に入ってくる。
あの家は、どうやらあの若い夫婦を虐げているらしい、あの奥さんも赤ちゃん抱えて泣いていてかわいそうだ、と。

かくして、情けない男は精神を病んだ。

耳が聴こえなくなり、ぼーっとしてしまうのだそうだ。
仕事にも身が入らなくなり、一家は困窮したとの事である。

ついに、進まない裁判手続きに業を煮やした親族が、情けない男のところに詰めかけた。

「いったい、どうなってるんだ!?裁判は進まないのか!?」

すると、情けない男は激昂して、

「お前らは金か!金が欲しいのか!この強欲どもめ!」

「あの夫婦の将来を潰す気なのか!かわいそうだとは思わないのか!」

と、その場にいた親族を罵る。

逆ギレである。

醜い醜い親族どうしの言い争い

実はこの情けない男は解決金5万円を密かに受け取り、『顔役』の仲裁を受け容れてしまっていたのであった。

今度は、親族から轟々と責められる。

ここで一族が合意したはずの裁判手続きが、一切進められていなかった事が明らかになったのである。

しかも、たったの5万円で買収され、念書に一筆書いてしまった事も発覚した。

5万円はどこに行ったか、聞くと、耳が聴こえないと言う。

「裁判の仕方を知らなかったなら、なぜ知らないと言えないのだ!母親を殺されたんだぞ!みんなで力を合わせて戦うんじゃなかったのか!」

これも聴こえない。

醜い醜い親族どうしの言い争いである。

情けない男はその後、いよいよ耳が全く聴こえなくなり、一気に老け込んでしまい、若年性の認知症を患って消えるようにそのまま死んだ。

顔役と、若夫婦の勝ちだ。

これを書いている僕にとっては全くの他人の話であるが、情けない男であるなあと思う。

ぼんやりとした怖気にやられて、何もできなくなる人

そう言えば、僕と同じく、ブラック会社に魂を踏みにじられてキレまくっていたはずだった同期入社のギャル男くんに、僕はサービス残業代請求のやり方を教えたのだったが、ギャル男もまた情けない男と全く似たような自己正当化をしていた事を思い出した。

ギャル男くんは泣き寝入りだ。一方で僕は170万円取って、その後の事業の基盤にした。

法律で誰かを殴るとなると、どこからかやってきた怖気にやられて、何もできなくなる人は多く居る。

をはり。

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