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勤め人の世界のセクハラ研修

僕が勤め人でお世話になっている会社では、定期的に大きなセクハラ事件が起こるらしい。

それを受けて、毎度、セクハラ研修がある。
もはや僕にとっての勤め人の世界は、総じてギャグみたいな感じなのですが、完全に他人事と言うか、一種のエンターテイメントとしてこれを観ていた訳であります。
人事部にはハラスメント対応窓口と言うのがある。
この日の研修担当は、研修の開口一番にこう言った。
「皆様に知識が無いからセクハラ事件が起こるのです!」
「研修をして、知識をつける事がセクハラを根絶する唯一の方法なのです!」
僕はうとうととまどろみながら、口に含んだコーヒーを思わず毒霧の様にして吐いた。
無知が研修担当が考えるセクハラの原因と対策である、と。
彼女は続ける。
セクハラした奴をしょっ引いて尋問にかけると決まって
「あれがセクハラになるとは思わなかった、知らなかったんだ」
と申し開きをするからだと。
ゆえにセクハラ事件の原因は全て職員の無知に帰せらるる、と。
その研修でのケーススタディは、女性社員から男性社員へのセクシャルハラスメントであった。逆セクハラと言うものだ。
なるほど、リベラルな題材である。
例に挙げられたセクハラ行為は実に些細な実に取るに足らない言動であった。
これがアウトなら何がセーフなのだ?と、僕は激昂して、研修担当の女に奇声を上げながらコーヒー缶を投げつけてやった。(脳内で)
じゃあ知識があればセクハラしないのか?
そうなのか?
僕は違うと思う。
男女が同じ空間で一緒にいる。閉じ込められると言う方が正しい。
男女別なく性欲はある。そりゃ「セクハラ」は起こるよ。
原因は無知か?
そうじゃない。セクハラが人間の本来の姿だ。
僕は、大企業がしばしばやっている擬似的なムラ社会がセクハラの原因であると考える。
セクハラ研修で示された会社のあるべき姿とは、労働者が金稼ぎに来るだけのドライで無機質な場所としている。
だが実際はどうだろう?
現実の会社とは、ムラ社会的な共同体を模擬した統治形態を今でも敷いている。
セックスぐらいするやろ。共同体に人間が集まってんだからさ。
一般職と言われる女の子の腰掛を意図した職掌は、あれは暗黙の了解で、総合職の男子に会社がセックスの世話をしているのだ。会社に人生を捧げるのだから外で女探す時間もなかろう、と言うご主人様の情けである。随分時代遅れだけど、ムラなんよ。
本音でセクハラを根絶するつもりなら、会社を無機質でドライで個人主義な空間にしなければならない。
仕事の拘束時間を短くして、外でナンパなど十分な恋愛活動にリソースを割けるようにし、性欲を発散させる。外でセックスできとりゃ職場の女の子を性的な対象としては見ないって。
セックス足りて礼節を知る。
腹が減って仕方がない奴ら(非モテ含む)に礼儀だけを説いても、虚しいだけであろう。
【恋愛エッセイ】

 


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