勤め人も経営者意識を持たねばならない。
「経営者意識」というのは、経営者が勤め人に言う「経営者意識()を持て!」のことではない。
勤め人が自分に対して持つ経営者意識のことだ。
勤め人も労働力という商品を資本主義のマーケットに持ち込んでいる、立派な経営者なのである。
一人の商売人として考えると自分の労働力を安くするのは馬鹿げているし、タダで売るなんてもっての外だ。
まあそれをやってるのがサービス残業なんだがな。
今回は勤め人が持つべき経営者意識についてお話しする。
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目次
自分が自分をマネジメントして、利益を上げるには?と考える
勤め人も資本主義に商品を持ち込んでいる
資本主義の世界で、勤め人は「自分の労働力」しか市場に持ち込んでお金に交換してもらえる商品を持っていない。
そしてその「労働力」を売って得たお金、すなわち“給料”で生活をしている。
思考の枠を一歩広げて考えて、「自分」をひとつの事業体として見る。
「自分の精神」という“経営者“が空から俯瞰して見ていて、その下に「自分の肉体」という”商品“があるとイメージするのだ。
すると資本主義のルールがクリアに見えてくる。
勤め人も、働いて給料をもらっているだけでは黒字にならない
勤め人は“商品”として労働力を売ってお金を得ているわけだが、肉体にはメンテナンスが必要だ。
労働力を売って得る給料というのは「自分の肉体」をメンテナンスするための“経費“が出ているにすぎない。
つまり働いて給料をもらっているだけでは”黒字“ではないのだ。
ここから利益を出して黒字にしていくことを考える。
黒字にしなければ、スモールビジネスを始めるうえで欠かせない「タネ銭」を貯めることができない。
勤め人における赤字とは
ちなみに“赤字”とはどういう状態かというと、「めちゃくちゃ働かされるわりに給料が少ない」、「肉体を維持できない」という状態だ。
例えば「カップラーメンしか食べられないような給料しかもらない」とか。
そうなると体がボロボロになっていく。
食べ物の栄養不足を舐めてはいけない。
給料が少なくて体力を回復できなくストレスを溜め込んでしまう、負の遺産みたいなものを溜め込んでしまう状態が“赤字”の状態、自分の体がすり減っていく状態だ。覚えておこう。
⇒【自営業・個人事業主は金持ちになれるか】労働力を売るだけでは、独立してもたかが知れている
自分の労働力を正当な対価で売ること、青雲の志を遂げるための第一歩
勤め人が持つべき「経営者意識」
「自分」を“経営者”と“商品”に分けて考えて、陳腐な言葉だが「経営者意識」を持つことが一歩目だ。
誤解してほしくないのは、今言ったような勤め人を一つの商売として捉える「経営者意識」と、経営者が上から勤め人に対して投げつける「経営者意識」は180度意味が異なる。
「経営者意識」の違い
ここで言う勤め人が持つべき「経営者意識」というのは「自分の労働力を正当な対価で売る」ということだ。
第八話ではブラック企業の話をしたが、お金を払わずに労働力を抜き取る行為、あれは窃盗と変わらない。
経営者が言う「経営者意識」とは要するに、「サービス残業しろ」という意味で、「俺の言うことを聞け」、「経営者の、俺のことを忖度しろ」と権力を振りかざしているだけだ。
自分の時間と労働力を守る
「自分の労働力を守る」ところから始めよう。ただしこれは「仕事をサボって給料泥棒をしろ」という意味ではない。
基本的な仕事の能力がなければ勤め人卒業は難しい。
日中の仕事に関してはまじめに手を抜かずに取り組む。
けれどサービス残業などの無駄な時間はきちっと断ることが大事だ。
労働力という自分の商品をタダで会社に盗まれていたら、いつまでたっても豊かにはなれない。
勤め人と経営者は対等、しっかり話し合おう
「交渉すること」を忘れてほしくない。“奴隷根性”が染みついてしまっている勤め人は交渉をしない。
経営者と勤め人は、そもそも対等であるものなのだ。
だからこそ仕事をきっちりやる。
そのうえで「やるだけやったら早く帰らせてくれ。」、「サービス残業はしない。」と交渉すればよい。
再见。
ベストセラーになった本。
「人生100年時代」という言葉もかなり浸透してきたように思う。
結局、会社に使われる狗ではなく、会社員であろうと「一人の個人」として人生を考えていかないと、早晩に詰むって話。
僕らは100年近く生きるんだ。
今働いてる会社がずっとあるわけないだろう。
単に「これからは個人の時代!(キリッ)」って安い話じゃなくて、「100年生きるとはどういうことか」を教えてくれる。
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