
Q.
はじめまして。
高校生です。
いつもブログを拝見しております。
ずっと成績によって給料が決まると考えていた自分にとって、「給料の決まり方」の記事は衝撃的でした。
さて、質問をさせていただきます。
ブログを拝見していると「給料は安いが、ゆるく、貯金が貯まる」というのがベストな職のようで、いわゆる中間層のものだと自分は考えました。
(社会経験がないので実際に中間層だとはわかりませんが)
ブログを読む前から「仕事がキツくて高給」よりは「仕事も給料もそこそこで自由な時間がほしい、見栄もいらない」という価値観だったので、今までのように中間層が多数の社会で自分も中間層になるのは理解できます。
しかし、
1.当然仕事の内容にもよるが、そういった中間層でホワイトカラーの職も今後は人工知能に奪われる。
そして今後中級がいなくなることで1部の上級と大多数の下級に別れると考えると、上級に属していたほうがよい。
2.日本の景気は益々悪くなり、日本をターゲットにした中小企業の業績が悪くなっていくので、世界の市場を視野に入れた企業(つまり大企業?)に就職したほうがよい。(ただ大企業のほうが新技術に敏感で、早く人口知能を投入しそうではあるが)
といったことを聞いたり、考えたりしています。
そこで、
(質問1)
1.2について、サウザーさんはどのようにお考えでしょうか。
(質問2)
今後どのような業界に就職し、またそのためにどのような知識、資格、能力を獲得するのが良いのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
「孫正義になった方が良いですか?」と言うのと同じ
A.
高校生か。ふむ。ありがたい事だ。
まず「給料=労働力再生産のための原価」と言うのは、絶対律なので、押さえておくと良いです。見た目上の例外はありますが、どれも出発点は労働力再生産の原価のはずなので、よーく観察して、どの部分が特殊なのだろうか?と、本質を追うようにして下さい。
例えばですが、アルバイトは、衣食住の基礎費を扶養してくれる人が居ることが前提で給料が決まっております。
扶養してくれる人が居ない状況で、アルバイトによって衣食住の生計を立てようとすると、これは間違いなく貧窮する。
最低でも派遣社員にならないと自分の衣食住を満たすことは許しませんよ、正社員にならないと家族に満足な衣食住を与えさせませんよ(家族を持つことは許さない)、と言うのがこの国のルールなのです。
じゃあ1.からか。
確かに中間層の消滅は、急速に進行して居る現象と思う。
今後の世界は、一握りのクリエイティブクラスと、その他大勢のマックジョブクラスと、に分かれると。
それは本当にその通り。
例えば、長距離トラックの運転手さんとか、仕事はきついけどまあまあ稼げる男の仕事の一典型だった訳ですが、自動運転技術が実現すると真っ先になくなる仕事でもある。
まずは手始めにとて、東京ー大阪間の往復だけでも自動運転が実現すると、運転業界は大ピンチに陥ることとなるのは必然の勢いだ。
運賃は、ガソリン代と高速道路代があって、トラックの運転手さんの労働力を回復させる原価(給料)がコストの大きな部分を占めて居た訳である。
それが自動運転になれば、人間を使わなくて良くなるため、運賃はめちゃくちゃ安くなる。
車の運転を生業として居た人は技術革新によって大打撃を受ける(多くは失業する)が、産業の進歩に伴って、新しい産業がこの失業者の労働力を吸収してゆく、と言うのが教科書的な回答となる。
ここからは僕の持論で、由々しきことに、その『新しい産業』と言うのが、接客とか介護とか、人と人との接触を仕事にするものばかりなのよ。
すごいイノベーションが起こって、新たな産業がボコボコ産まれるとか、そう言う未来は期待できない。
んで、僕は個人的に人相手の仕事は得意ではあり、そつなくこなすのだけど、本質的には嫌いであり、できればやりたくない。
人相手の仕事は向き不向きが強いと思う。
これまで機械相手に仕事してた労働者が、じゃあ今日から介護やれ、と言われて出来るようになるかいな?と言う疑問は、僕には濃いかなと思う。
んで、上級に属していた方が良いか?の答えね。
「孫正義になった方が良いですか?」と言うのと同じかな。
上級側になろうと思ってなれるほど寛大な世界ではなかろう、と言うのが答えだ。
でもさ、日本は民主主義の国家なので、多数側が楽しくて幸せになるようになってんの。
下級に属する普通の人が、幸せに楽しく暮らせる仕組みになろうとする力は働きますわ。
上級の人には面白くないだろうけど、民主主義とはそう言うもの。投票には行かにゃならんね。
老人の国になっちゃう。
⇒ライスのためにライフを捧げるのか?「好きなことを仕事にする」について
⇒【行動する人、しない人】紙にペンで書く習慣が、両者を分かつ
まずは国内で勝てないと、世界で勝つのは無理。
2.ね。
世界をターゲットにするべきか?と言うことですが、日本の経済力はなんだかんだ言って非常に強く、競争は緩い。まずは国内で勝てないと、世界で勝つのは無理。
日本語という障壁があって、外人のエリートが入って来にくいガラパゴス環境で勝てなければ、やっぱ無理やろ。
人に勝ち、人を制するのに世界も国内も無い。
僕はかつて中国に留学したことがあって、今も嗜む程度には中国語が喋れる。だからこそ思ったのが、外国語を喋れる事なんてクソほどのアドバンテージにもならないという事だ。
マヌケたちは流暢な発音で買い物とか道案内が出来ればいいとか言うが、問題は何を喋るか?なのだな。
ちゃんと勉強していて日本語で面白いことを喋れない奴が、やたら流暢に英語を喋っても、バカが露呈するだけで、いたずらにジンガイ(外人)の嘲りを買うに足るのみだ。
更に身もふたもない事を言ってしまうと、元々の学習能力が高い人だからこそ外国語を身につけられる。
元々の学習能力の高い人は、ビジネスをやらせてもやはり上手いので成功する。ゆえに、お金持っていい暮らししてるように見える人が英語を喋っている場面に接し
「英語が喋れるといい暮らしできる!」
と思うのはマヌケな人の短絡的な理解であって、その本質は、元から優れた頭脳によって繰り出されるビジネスセンスなの。
そう言う人にとって、言ってしまえば外国語はただの余技で、2年も3年も真面目に勉強なんかしないの。ちなみに僕はかつて中国に留学していたが、到着後2週間で喋り始めてた。外国語の一つや二つはできて当たり前。
なにも凄くない。
大企業に就職するべきか?と言う質問については、その通り。
行けるものなら行っといた方が良いね。
なぜか。仕事が楽だから。
オススメの戦略か。
今高校生なら、バイトして金稼いで本を読もう。
高校、大学と、ビジネス書を読むのがいい。
熱血経営本からイタイ自己啓発書まで、バカにする奴多いけど最後は読んでる奴が勝つ。
総合的な回答として、中間層的なゆるいけど給料そこそこの仕事は、この先急速に数を減らしていくが、まだまだ残るには残る。B to B(←意味は調べてね)で、目立たない地味な業界に多い。
華やかな業界は仕事超キツイ。
んで、なるべく偏差値の高い大学に行っておき、就活の時に企業を選べる立場にいるべきだ、と言うのは揺るぎない事実なので勉強はしとけ。
その他、この資本主義の世界で頭一つ抜け出るためのカネの話については、当ブログでも順を追って書いていくつもりだ。人生は長い。慌てることはない。
をはり。
追記
クリエイティブクラス、マックジョブクラスと言う言葉を広めたのは橘玲大先生。
下の本で詳しく書かれている。
「黄金の羽根の拾い方」は現代版金持ち父さん貧乏父さんと言っても過言ではない。
⇒【新卒でベンチャー企業もあり】ビジネスモデルを学べる会社を選ぼう
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