自分が会社員として雇ってもらうとき、資本家の側の人はどんな人が欲しいかを考える。
今の時代に必要な人材()とか、そんな話ではない。
資本家が欲しい人材は、「純朴な人間」だ。
労働者は純朴であるほどいい。
ご主人様に逆らわず、明るく元気で、しかし独立心など欠片もなく、忠誠心があって、協調性があり、村社会の掟によく適応し、法律の知識は持たず、安定と常識を好み、心身が健康。
言うなら、文句の言わない家畜のような人間が雇うのに理想的ということになる。
最重要項目『自己犠牲の精神』だ。
間違っても、このブログや僕のラジオで言っていることを言ってはいけない。
誠実に嘘をつく能力がないと、どんどん社会の下においやれられることになる。
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資本家と同じ損得勘定を持つ
事業者、経営者というのは負ける勝負はしない主義である。
損な仕事は受けないし、物の判断に感情を入れる事もしない。
算多きは勝ち、算少なきは負けるのである。
甘い事をやっているとたちまち資本家の立場を追われ墜落する破目にになるからだ。
生き馬の目を抜く厳しい世界で、日々、真剣に生きている。
彼らが資本主義の豚とさげすまれるゆえんである。
僕が今まで述べて来た危険思想とはつまり、資本家と同じ損得勘定を持って、労働者の世渡りをしましょうよ、という事である。
知力も胆力も確かな資本家が、何かの弾みで労働者になったとしたら、やはりサビ残なんかしないはずである。
職場の空気に流されて、何となく無償で働くなど、損得勘定に厳しい彼らにとってはあり得ない事だ。
生意気な奴など、事業家は雇いたくない
だが、そんな生意気な奴を、雇うとしたらいかがなものか?
そりゃ雇う方は、嫌である。
なぜか?
得じゃないからだ。
決めるのはシビアな事業者だから、判断は原則として損得になる。
いかに能力が高くとも、資本家と同じマインドを持った労働者はたいへんに扱いづらい。
独立の気力は旺盛で、服従もしない、依存もしない、こちらが示す欲にも釣られず恐怖にも屈せず、ただ自分の信念だけに忠実なのである。
雇う側にとって、信念ほど邪魔なものは無い。
洗脳しにくいからだ。
⇒質問【給料とストレスの関係】収入が良い企業は、どこもストレスが大きいのか
忠誠心と協調性、あとは自己犠牲の精神
労働者は純朴であるほどいい。
労働集約系の事業者にとって、サービス残業こそ富の源泉である事は何度も強調しておく。
嬉々として無償労働をしてくれる人間こそが、余剰のお金を稼いで、自分の懐を肥やしてくれる。これが是非とも採用したい社員だ。
ご主人様に逆らわず、明るく元気で、しかし独立心など欠片もなく、忠誠心があって、協調性があり、村社会の掟によく適応し、法律の知識は持たず、安定と常識を好み、心身が健康。
鬱病になったり身体壊す奴なんか、とんでもない。
いわば、頑丈な家畜のような人間が、雇うのに理想的という事になる。
とりわけ、サービス残業に嫌な顔をしない『自己犠牲の精神』は、最重要項目と考えて間違いない。
それを示すエピソードを用意することだ。
小理屈は述べず、「ハイ!頑張ります!」
遠回しにそれとなく聴いてくる「サビ残OK?」の相手が最も関心がある事について、笑顔で「ハイ!頑張ります!(サビ残大好きです!)」と快活に返すことが出来ればよろしい。
僕は社会不適合のクズのくせに、実はほとんど面接で落ちたことが無い。
新卒や第二新卒の面接は、ポテンシャル採用という基準であるので、上に述べたことに留意するだけでかなり有利になるはずだ。
間違っても当ブログが述べているような、小理屈を並べてはいけない。その瞬間に不合格になる。
後記
勤め人の世界のお作法を学ぶ書籍として、司馬遼太郎先生の「覇王の家」を読んでおくといい。
家康の立ち回りに注視して読みたい。
なぜあなたが勤め人としてうまくいかないのかがよくわかる。
参考:Voicy(ラジオ) 第171話 就活やキャリアを考える際に参考になった書籍は?
⇒なんのために働くのか【就職・転職の基準】職業の選び方を解説する
⇒【給料に差がある理由】企業ごとに収入(年収)に大きな差があるのはなぜか
⇒木下藤吉郎 その1【勤め人処世術】間違いなく日本史上最強の新入社員だった男の話