知恵に勝る人間様が、知恵に劣るイノシシを、サツマイモで釣って箱罠にはめる。
これは、人間対人間においてもごくごく日常的に行われている。
脳天を撃ち抜かれて血を流すイノシシの凄惨な姿は、満員電車に詰め込まれて死んだ顔で出勤する東京の勤め人の姿とかぶるところがあると僕は思うのだが、どうだろう。
ストーリーが人を動かす
武力で殴って人を従わせる事はできない。知恵のある人は、人をはめる時に何をするか?と言うと、ストーリーを作るのだ。思想を作り、これを人に植え付け、自分の都合のいいよう操る。「一心に南無阿弥陀仏を唱えれば、極楽往生することは必定(ひつじょう)である」とか、「神のために自爆テロで死ねば、天国で72人の女と付き合える」
とか、そういうやつ。
死後の世界という虚構は、古今東西つねに貧者・弱者の阿片なのであるが、多くのストーリー作りの原型はこんな具合である。
どっかで聞いたことないだろうか?
「勉強頑張って、いい学校行って、いい会社に入って、いい社畜になって、定年したら年金生活で天国に行ける」
みたいな話。
女たちの欲をくすぐるストーリーを並べる
箱罠にかからない頭のいいイノシシにならないといけない。
ずいぶん本題からずれた。
僕の指摘は、世の女の子が消費者として狙われて食われている、と言うことである。
罠を仕掛ける側のやつが、消費者を食うには、前段階として彼女たちの欲をくすぐるストーリーを並べないといけない。
そのストーリーを植え付けられた女が、もの凄く恋愛を渋るのである。ここ大事ね。
なぜか。
罠を仕掛けるやつは、女の子が恋愛して満足しても何のトクにもならず、むしろそこでストレス解消されてしまうと自分の商品が売れなくて困る、そんな事を考えているからだ。
(※女の子が恋愛から得る幸福感や充足感は、もの凄いレベルであると僕は断言していい)
自分の商品を売り込みたいやつの作った洗脳
あとね、収入が高くて若い女性が、子どもを作って主婦になるのも困ると考えている。
活発な消費が期待できなくなるからだ。
もちろん、活発な労働も期待できなくなる。
「子どもを作ると遊べなくなるし」
と、あたかも生殖と遊興が二項対立であるかのように語る女がいるのであるが(うんざりするほど沢山ね)、これはまんまと罠にかかってる。
自分の商品を売り込みたいやつの作った洗脳にかかって、毒されてる。
前に述べたイノシシと本質的には変わらない状況。
だって生殖と遊興なんか、本来は並べて語る事じたいが噴飯ものであるぐらい、両者の価値は隔たってるからな。
ちゅうことで、天国の話も出たし、イノシシも出たし、今日はここまで。