情けない男は無為に日々を過ごす。 親族たちは「裁判はまだか」と騒いでいるが、手続きのやり方が全くわからず、そもそも裁判なるものが一体何なのかすら知らない。 が、今更知らないとは言えぬ。 情けない男は考えるのを止めた。 その間、加害者は毎日陳情に来たのだそうだ。 若い運転者、その奥さんは、乳飲み子を連れて玄関先で、 「こ...
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聖帝
資本主義の豚。愛深きゆえに愛を捨てた男。「セックス足りて礼節を知り 性欲実(み)ちて栄辱を知る」 白熱教室:https://note.mu/fistofphoenix ブログ:https://聖帝.com
聖帝の記事一覧
これは僕の知人の親類の話である。 舞台は日本のとある田舎。雪がたくさん降る地方だ。 いかにも日本人的で、腑抜けで、情けない話であるが、心の問題について格好の例となるので紹介したい。 その人は、壮齢の男性で、親も健在、子も幼いという、一家の大黒柱の立場である。情けない男(仮名)、としよう。 ある日のこと、情けない男の母が...
愛読書である週刊金融日記は、たまに映画の紹介もある。 僕は映画の情報源に疎いのだが、藤沢所長(※恋愛工学研究所の長)は素晴らしい映画をブレイク前に紹介してくれる事が多くて、よく観に行くようしている。 今回は沈黙という映画を見たので、思ったことを書く。 一文で言うなら、僕の勤め人時代を彷彿とさせる、感慨深い映画であった。...
今1000万円貰うべきか、或いは10年に分けて100万円ずつ10回貰うべきか、の問題について、たくさんコメントを頂くことが出来た。 僕なりに意図を解説したつもりではあったが、おおかたの予想通り、今すぐ1000万円を貰う選択を選びたい人が多いようであった。 これは石器時代のサルの習性である。 未来の予定よりも、今すぐ食べ...
いきなりではあるが、譬え話をする。 今ここに1000万円の現金があるとする。 そしてあなたには二つの選択肢がある。 ①今すぐ1000万円貰う。 ②10年に分けて毎年100万円ずつ貰う。 人の一生において、誰しも必ず類似の決断をせねばならぬ時があるはず。さあ、どちらか選んでくれ。 もちろん、模範解答はある。例によって...
「若いのに根性ある大家の卵がいる」 間もなく僕は、地元の大家会の情報網に引っかかった。 「ちょっと君、顔出せや」 と。 彼らに招かれて、僕は不動産賃貸経営者たちが集まる会合に顔を出せるようになった。 前回:【お金持ちの行列の最後尾で見た光景】不動産を買う。 不動産の大家さんたちが集まる会合に顔を出す 若くて気合入った...
ユダヤ教の偉いお坊さんの事をラビと言うらしいのだけど、そのラビがしたと言う説教を思い出した。 ここに二つの行列がある。 お金持ちの行列。 貧乏人の行列。 並ぶならどちらの行列に並びますか? と。 さすがはお金儲けの民、ユダヤのお坊さんのお説教は、日本にまします神々及びその意を伝える坊主の説教とは一味違う。 「そんなん考...
Q. はじめまして。 高校生です。 いつもブログを拝見しております。 ずっと成績によって給料が決まると考えていた自分にとって、「給料の決まり方」の記事は衝撃的でした。 さて、質問をさせていただきます。 ブログを拝見していると「給料は安いが、ゆるく、貯金が貯まる」というのがベストな職のようで、いわゆる中間層のものだと自分...
質問文「給料が良い企業はどこも労働力の再生産費が高くつく(ストレスによる負荷が大きい)ような環境なのでしょうか?」 答えは、イエスだ。 ただそういった環境が合う人間というのも、この世にはたくさんいる。 高級激務サラリーマンができるタイプの人間はどんなか。 四象限に分けて考えてみよう。 1.見栄を張りたい上、自分のやりた...
給料が労働力の原価なのはわかった。 じゃあなんで財閥系のエリートサラリーマンと、普通の年収200万の会社員とで給料に差があるのか?って話。 同じ人間だから、食べる量、寝る時間、つまり「回復にかかる経費」は同じだろって。 残念ながら、同じ人間でも労働力再生産にかかる経費は違うのだ。 激務系の勤め人には、「たまにはキャバ...